値下げ交渉しやすい中古マンションはあるのか?

マンションや家を購入する際に少しでも費用を抑えるため値下げ交渉をしたいというお客様がほとんどだと思います。

値下げ交渉を成功させるテクニックや方法はあるのでしょうか?

結論からいうと交渉に応じるかどうかは売主次第なので、かならず値引きできるという技はありません。

しかし、状況によっては値下げ交渉を承諾してくれる物件もございます。
今回は値下げ交渉のしやすい中古マンションについてお話ししたいと思います。

売主が「不動産会社」か「個人」かで変わる

値下げ交渉ができるかどうかは、中古マンションの売主が「不動産会社」か「個人」かで状況がかわります。

それぞれの交渉のしかたは後述しますが、どのような方法で売主がどちらか調べるのでしょうか?
それは販売図面や情報提供している会社の情報をみればわかります。

上の画像はアットホームの会社情報です。
これは物件情報の下の方に記載されているものです。
スーモやホームズなどの他のポータルサイトでも同じような形で物件情報のほかに、その販売や仲介をしている会社情報が載っています。

ここにある「取引態様」の欄をみてください。
画像では専任媒介と記載されていますが見分け方は、

  • ”〇〇媒介”との記載があれば売主が「個人」
  • ”売主”との記載があれば「不動産会社」

紙媒体の広告でも「取引態様」の記載は必ずありますので確認してみましょう。

ただ、不動産会社が”売主”の場合でも他の不動産会社が仲介している際は”〇〇媒介”となっている場合もあります。
その場合は不動産会社の担当の人に売主は誰か聞いてみましょう。

リフォームされている物件などは不動産会社が”売主”の場合が多いです。

ここから売主が「個人」か「不動産会社」かわかったところで、具体的にどのような物件であれば値下げ交渉しやすいかをお話しします。

 

 

売主が「不動産会社」の場合はここをチェックしよう

売主が不動産会社の場合、値下げ交渉しやすい物件は以下のような物件です。

  • 不動産会社の決算期の前
  • 販売開始からなかなか売れていない。

 

不動産会社の決算期の前

不動産会社は半年や1年単位などで、会社の販売目標や売上目標が決まっている会社が多いです。
特に決算の前などは「多少値引きしても決算の前までには売らなければならない」という事もよくあります。

HPなどで不動産会社の決算月や仲介をお願いしている会社に調べてもらうのもいいかもしれません。

 

販売開始からなかなか売れてない

販売を開始してからなかなか売れていないマンションも値下げ交渉しやすいといえます。
目安としては3か月ごとでしょうか。

ポータルサイトであれば情報公開日などから調べることができます。
ただし物件情報を新たに変更したりすると公開日もその日付で変更するので注意が必要です。

 

 

売主が「個人」の場合はここをチェックしよう

売主が個人の場合、値下げ交渉しやすい物件は以下のような物件です。

  • すぐマンションを売らないといけない理由がある
  • 募集開始からなかなか売れていない
  • 住宅ローンの残債を返せば十分と考えている。

すぐマンションを売らないといけない理由がある

例えば、売主がすでに新しい物件を購入していて、ローンの返済をすぐ返したい。
すぐ引越しをしないといけない理由ができた。等の理由で急いでいる場合は値下げ交渉がしやすい傾向があります。

募集開始からなかなか売れていない

これは売主が「不動産会社」の場合と同じで値下げ交渉がしやすくなります。
この場合も3か月ごとが目安だと思います。

住宅ローンの残債を返せば十分と考えている。

売主が売却したお金でその物件の住宅ローンを返済したいと考えている場合、住宅ローンの残債を返せる金額であれば交渉の余地があるといえます。

ただし、住宅ローンの残債がある物件はその金額以下ではまず値下げ交渉できない場合がほとんどです。
その場合は潔くあきらめた方がよいかもしれません。

住宅ローンの残債の調べ方は基本的には売主に聞かないとわからないので、仲介する不動産会社に聞いてみるのがいいかと思います。

こうしたことは直接的に売主に聞かなければわからないことばかりです。
間に入っている不動産会社にそういったことを聞いてみるのもいいかもしれません。

 

 

値下げ交渉の注意点

値下げ交渉にも注意することがあります。
交渉をスムーズにいくように心掛けたいことがあります。それは

  • 値切りすぎる
  • 希望を伝えるのは多くても2回が限度と考えたほうがよいかと思います。
  • 売主の前では物件を悪く言わない

 

値切りすぎる

値下げ交渉をして安く購入したいという気持ちはわかりますが、大きすぎる金額はおすすめしません。
また、値下げ交渉をきざんで希望を出していくのも売主に嫌われてしまうかもしれません。

「5000万円の物件を1千万円値引きして4000万円で買いたい」
「最初は大きな金額の値下げを言っておいて100万円ずつきざんでいきたい」

このような交渉をしてしまうと、売主からすると非常に心証が悪いです。
場合によってはそういう人とは契約したくないと、契約自体できなくなる可能性もあります。

希望を伝えるのは多くても2回が限度と考えたほうがよいかと思います。

 

売主の前では物件を悪く言わない

売主に直接物件の悪い部分を言って交渉するのも得策ではないです。

売却をするにしてもその物件に愛着があったりする場合もあります。
悪く言われて気分を害されるかもしれません。

もちろん物件が悪いところはきちんと指摘したりする必要はあります。
その場合は間に入っている不動産会社を通じて間接的に伝えてもらうようにするのがいいと思います。

価格以外の条件面での交渉などの提案もあるかもしれません。
言いずらいところや悪いところは直接言わずにに不動産会社通じて伝えるのがおすすめです。

まとめ

  • 売主が「不動産会社」か「個人」かで値下げ交渉の状況が変わる
  • 売主が「不動産会社」の場合、決算期の時期やなかなか売れていない物件が狙い目
  • 売主が「個人」の場合、すぐに売らなければならない、募集からなかなか売れない物件が狙い目
  • 値下げ交渉を上手くやるためにも、値切りしすぎたり、物件を直接売主に言ったりしないことが大切

冒頭でもお話ししましたが、必ず値下げ交渉が上手くテクニックや技があるわけではありません。
しかし交渉がしやすい状況を知っていれば納得のいく取引ができるかと思います。
また、価格以外でも条件面を変えるなど、少しでも良い条件に交渉してもらえる不動産会社に頼むのも一つの手だと思います。

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