中古マンションの購入を検討するとき、どの階数の部屋を購入するのがお得でしょうか?
一般的にマンションは高層階になるにつれて価格が高くなる傾向があります。
また高層階のほうが「見晴らしがよい」「日当たりがよい」といったメリットがある点などから、高層階のほうが人気があります。
今回は中古マンション購入時に検討したい「階数」について、「階数」が物件価格にどのように影響するのか、
また高層階の物件を購入する際のメリット、デメリットなどをご紹介いたします。
Contents
そもそもマンションの物件価格はどのように決められれているのでしょうか?
小さな間取り、大きな間取りで価格が異なるのはもちろんですが、
同じ間取り、広さであっても、階数によって物件価格が大きくことなるケースも少なくありません。
階数に関して考えると、一般的にマンションの価格は、
高層階なほど価格が上がり、低層階なほど下がる傾向にあります。
しかしながらマンションの物件価格は「階数」以外にも価格に影響を与えている要素があります。
以下に階数のメリットを含め、他の価格に影響する要素をご紹介いたします。
高階層の部屋は眺望が良いというメリットの他、
日が当たらない時間帯でも部屋の中が明るいというメリットもあります。
専有面積が広めになる傾向もあり、価格は割高に設定されていることが多くあります。
低階層の部屋のメリットとしては、エレベータの待ち時間が短い、
急ぎの際には階段も利用しやすいといった点があります。
マンション1階の部屋は専用の庭や専用の出入り口が付いている場合があります。
エレベーターや階段を使う必要がないため、部屋までのアクセスはよく、
災害時などには避難もしやすいというメリットがあります。
また下の階の住人を気にせず暮らせるというのもポイントです。
人通りもあり、視線が気になるというデメリットもあり、
2階以上の部屋の金額より割安に設定されていることが多くあります。
部屋の向いている方位によって日当たりの良さが変わってきます。
南向きが最も日当たりがよく、次いで東向き、西向き、北向きの順に価格が下がる傾向があります。
角部屋は2方向からの採光で部屋が明るくなるなどのメリットがあります。
また眺望もよいケースが多くあります。
隣接する部屋がひとつになるというのもメリットの一つです。
部屋とエレベーターの距離が近いと外出時の歩く距離が短くなるため、メリットとなります。
反面、部屋の前の廊下を通る人が多くなるため、足音が気になるような場合も考えられます。
ゴミ置き場が部屋から近い場合、エレベーターの場合と同様に人の往来が多くなるため気になる場合があります。
部屋からゴミ置き場までのルートを確認した上で、どのような影響がありそうかを判断する必要があります。
マンションの販売主は上記に挙げた要素をどのように価格設定に反映させるのでしょうか?
多くの場合は「指数」を用いて算出し、価格設定をしています。
まずはマンション建設にかかったコストなどから、ベースとなる目標販売額を設定します。
その上で各部屋の「指数」を計算します。
例えばある部屋は「基準階よりも3階上なので+3」、「南向きなので+5」といった具合で加点や減点を行い
指数の合計を算出します。
その指数に「平均㎡単価」を乗じて部屋の販売価格を算出します。
いかがでしたでしょうか?
マンションの階数以外にも様々な要素が販売価格には影響していることがお分かりいただけたかと思います。
「割安か」「割高か」といった点も重要ですが、
もっと大切なのはご自身のライフスタイルにあった物件条件を考えるという点です。
実際に物件を見た上でじっくりと検討されることをおすすめいたします。
中古マンションの購入を検討される際の参考になれば幸いです。
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