中古マンションを購入する際に耐震に強いかどうか気になりますよね?
最近は中古マンションを購入して「リフォーム」や「リノベーション」をする方も増えてきました。
今回は地震に強いマンションの構造についてお話ししたいと思います。
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住宅にに採用される構造を挙げるとおもに以下の種別があります。
木造や軽量鉄骨造りは戸建てや賃貸用アパートなどによく採用される種別ですね。
分譲マンションではほとんどの物件が鉄筋コンクリート造(RC造)が採用されています。
鉄筋コンクリート造のマンションの構造には2種類あります。
「ラーメン構造」と「壁式構造」です。
ラーメン式構造は柱と梁(はり)で建物を支えます。
柱と梁(はり)で枠組みを作り、そこから壁や床を張っていくつくりです。
壁式構造は壁と壁をくっつけて「面」でで建物を支える構造です。
防音性なども優れている構造です。
どちらの構造が地震に強いかというと「壁式構造」のほうが強いです。
阪神・淡路大震災でも、5階建て以下の「壁式構造」については建物にはほとんど被害がなかったと報告されています。
(平成7年阪神・淡路大震災 建築震災調査中間報告を参照)
壁全体で建物を支えているので「ラーメン構造」よりも耐震性能が優れています。
旧耐震基準についての説明はこちら↓
中古マンションの耐震は大丈夫?旧耐震のマンションの選び方は?
では「ラーメン構造」と「壁式構造」の見分け方を解説したいと思います。
見分け方は次の二つの方法がわかりやすいと思います。
間取り図を確認することで見分けることができます。
室内などに柱のでっぱりがあるかどうかで判断することができます。
下の図をご覧ください。
左の図がラーメン式構造です。
柱が出っぱっていることがわかると思います。
右の図が壁式構造です。
柱が出っぱっていないことがわかると思います。
この他でもマンションが何階建てかどうかでもわかります。
壁式構造はマンションは一定の基準を満たさない限りは5階以下でないと採用できません。
そのため6階以上のマンションはラーメン式構造の可能性があります。
耐震構造以上に地震に強いマンションかどうかの見分け方は、旧耐震基準か新耐震基準かを考える必要があります。
旧耐震は、建築確認を1981年6月1日以前に受けた建物
新耐震は、建築確認を1981年6月1日以降に受けた建物
このことをいうのですが、耐震について非常に重要な基準になります。
旧耐震基準か新耐震基準かは下記のコラムを参照ください。
中古マンションの耐震は大丈夫?旧耐震のマンションの選び方は?
マンションの構造以上に「基準が新耐震か旧耐震か」が重要になります。
耐震の強さを順にあげると、弱い順から
旧耐震のラーメン式<旧耐震の壁式<新耐震のラーメン式<新耐震の壁式
このような順番になると考えられます。
中古マンションを購入する際は間取りや立地だけでなく、耐震の強いマンションにも注意した方がよいでしょう。
とくに旧耐震のマンションの場合は、マンションの構造もチェックするといいと思います。
旧耐震のマンションや築年数が古いマンションであっても構造がしっかりしているマンションもあります。
旧耐震や築古物件は安い価格で購入できる場合が多いので、ポイントをしっかり押さえればお得にマンションの購入することもできるかもしれませんね。
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